小川流

小川流

江戸時代末期に、京都の小川可進・初代 小川後楽が開いた煎茶道の流派である。
家元 は代々、可進の 号 であった後楽を 襲名 する。

小川可進は荻野台州に医を学んで御典医をつとめたが、若いころから煎茶への関心が強く、五十歳で医業を廃して煎茶家に転じた。
わが国での喫茶の歴史は古く、煎茶は文人墨客の余技として古くから親しまれてきたが、流祖小川可進は茶の真味に基づき‘‘ 茶は渇を止むるに非ず、喫するなり ’’と主張し、もと医者であった持ち味を生かして、衛生的かつ合理的な独自の煎茶法をあみ出した。
宇治を代表とする日本の茶葉に適した、日本的な煎法や新しい茶器の創案で、煎茶の世界を一新したのは、この小川可進である。

四季の移り変わりといった自然界の諸条件や茶の本質的な究明に基づく独特の煎法の創造は、日本では可進によって初めて世に問われたもの。
当時、茶器や書画骨董を誇示する傾向に堕しかかっていた煎茶の世界に対し、小川可進は茶葉の性質を知り、その味を引き出すための合理的な手順を追求した煎法を定め、小川流を開いた。
‘‘ 煎茶の法有る、実に翁を以て嚆矢と為す ’’といわれ、茶具の選択・配列そして手順など、それまでの煎法に一定の法則をもたらした。

しかしその法則というものも、最晩年に書かれた喫茶弁で‘‘ 茶には法あって式なし、式はその法中にあり ’’といわれたように、いたずらに形式にこだわるものではなく、茶の本来の真味をひきだすための、必然的な手順の積み重ねから成り立っている。今でいう科学的な観察に基づいて、四季十二節の気象条件を考慮し、また医者の立場からの衛生的な配慮も当時としては、ずいぶん革新的なものであった。原理にかない、しかも風雅な煎法には多くの京洛の貴紳も関心を寄せ、近衛忠熙公、一条忠香公それに岩倉具視公なども愛好、また青木木米や頼山陽など交友のあった文人も多く、そこには近代的な思想を持った新しい煎茶家の姿がある。中国から伝わった文化ですが、 花鳥風月 を愛でる日本人の気質にあい、 伝統文化 として見事に定着しました。日本の伝統技術である 象嵌細工 を施した金工作品などが多く作られ 愛好家 に人気があります。

第二次世界大戦後、6代目・小川後楽は、畳に座らず椅子と机を用いる立礼での手前を考案しました。 文人好み、煎茶好みという言葉は、豪華、華奢に傾かず、清貧・倹の徳・文雅なるものが伝わるものの、という意味があると語られています。火・水・風の調和した働きが、素晴らしい茶味を得るには大切とされています。小川流ではこの自然の三つの恵みを、特に三清と称し、大切なものとしての意識を高め、茶室も三清庵と名づけています。

小川流の茶室三清庵は、京都市北区上賀茂にあり、煎茶好みの茶室として注目されています。現後楽家元自らの設計になるもので、1993年に完成しました。

煎茶は中国から 伝来 しました。最初の頃は、中国から渡って来た道具をそのまま使用していました。その後、日本でも煎茶の風習が花開き、日本独自 の道具も作られるようになりました。煎茶道具は種類も多く、同じ道具でも宗派によって異なった呼び方をされることも度々あります。また同じ道具でも、流派によっては、使う場合と使わない場合があったりもします。特定の流派だけで使用される道具もあります。煎茶道で使用される主な道具には以下のようなものがあります。急須茶碗 、茶托、湯冷まし、 涼炉 もしくは瓶掛、茶壺、 茶入 、灰炉、火炉。建水、ボーフラ・湯罐、 茶合 、水注など様々なものがあります。

また煎茶道具で使われる鉄瓶で有名なのは、亀文堂鉄瓶龍文堂鉄瓶です。近江の湖東地方には日本亀文と 銘 のある鉄瓶が残っています。波多野正平が作った鉄瓶で、現在も高い評価を受けている 骨董品 です。龍文堂とは、江戸末期から続く京都の鉄瓶屋の鉄瓶です。 明治から大正に掛けて高級な 鉄瓶 を製作し、龍文堂と銘が入っています。

 

 

 

 

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京都祇園骨董街の中でも当店は、歴史的保全地区に指定されています。
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置物や木味の良い文房具の骨董品売却依頼を頂き、出張してお譲り頂きました。

写真が4枚あります。くわしくはこちら 丁寧に作られた硯屏で、彫刻 や象嵌細工が施されており、丁寧に造られた 逸品 です。時代は、昭和初期頃の作品だと思われます。文房具で使われる硯屏で、螺鈿細工の綺麗な硯屏の 置物 で買取させて頂きました。このような文房具は大切な日本の 骨董品 で日本の文房具でも中国では、人気で 愛好家 が沢山おられます。どっしりとした 重量感 があり、落ち着きのある 木味 の良い 逸品 です。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より買取させて頂いたうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しております。 文房具の紹介なので一番大切な硯について説明します。一般的な宋坑端渓硯(そうこうたんけいけん)について説明します。初心者も手にしやすい価格が魅力中国広東省肇慶市高要県に面する斧柯山一帯で採れる硯。端渓硯の中でも最もリーズナブルな価格が魅力です。茶色がかった石色が特徴で、石質は比較的硬く墨おりも早い硯です。硯面がギラギラしたものや赤味が強いものは、非常に硬質な石質となることが多い為、注意が必要です。

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