買取実績 buy

三重県亀山市のお客様より茶道具買取で蜻蛉蒔絵の長棗をお送り頂きました。

売却作品の説明
写真が16枚あります。くわしくはこちら
直径約 5.5cm 高さ約 8.4cm

ご高齢の女性のお客様でしたが、家の整理をされていて、一度見てもらいたいとのことでお写真を持って来店されました。その後ご帰宅されてから三重県より宅配でお送り頂き、買取させて頂きました。この地区は山林や田畑が殆どで、お茶を飲まれるのが唯一の楽しみだと言っておられました。ご自身で大切に愛好されていた 茶道具 だけに、状態もたいへん良い品物でした。材質は木製です。加賀の蒔絵師、田中宗凌の作品です。さすが、昔の作品で、職人技 が素晴らしい 逸品 で、蜻蛉の蒔絵が楽しく描かれております。共箱 で栞が付いております。殆ど使用されず、未使用品に近い作品です。やはり 保存状態 が良い作品は煎茶道具茶の湯 では好まれます。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように状態の良い品物です。

このような蒔絵を平蒔絵と言いますが、ついでに少し説明をさせていただきます。平蒔絵には消し平蒔絵と磨き平蒔絵があります。消し平蒔絵は、漆を使って出来るかぎり薄く 下絵付 を描き、その上に消し金粉と呼ばれる金粉を粉筒または真綿に付けて蒔きます。漆の部分には全て金粉が付着し、蒔いた跡がはっきりと表れます。漆が乾いたら、摺り漆をし再度乾かします。この 技法 によって金粉がしっかり付着します。漆器 の漆が乾いたところで、完成となります。磨き平蒔絵は、消し金粉より粒子の粗い金粉を蒔きます。その後は消し平蒔絵と同じ手順ですが、最後に漆が乾いた後、金粉の上からさらに磨き作業を行い、完成となります。消し平蒔絵に比べて、より光沢のある蒔絵になります。

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