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藤田嗣治の少女を描いた名作を紹介します。

1956年作、藤田嗣治が70才のときに描いた 女性画 です。戦前からエコール・ド・パリの寵児としてフランスで脚光を浴びていた彼ですが、終戦を迎えると、活躍の場を世界に求めフランスへ渡りました。1955年、69才の頃には、フランス国籍を取得し、翌年にはレジオン・ドヌール勲章を受章するなど、華々しい充実した時代を過ごします。この戦後から晩年にかけて、彼の最も重要なテーマとなったのが、少女や幼い子供たちです。純真無垢な心を持ち、新しい平和な時代を担う存在である少女や幼い子供たちに思いを託し、愛情あるまなざしで繰り返し描きました。この作品も、猫を抱いた可愛らしい女性を描いています。彼の代名詞である画相筆を用いた 緻密線描陶器 のように清らかな乳白色の色使いが特徴的です。また、ここに登場する猫も、彼の重要なモチーフです。ときに自分自身として、また、女性を象徴するものとして生涯を通して描いています。この作品の猫も、ユーモラスな表情でいたずら子ぽっく笑っており、たいへん可愛らしいですね。背景の壁紙も、女性らしい花模様で、少女と猫の愛らしさを引き立てています。思春期特有の柔らかさと幼さ、可憐な美しさを併せ持った少女の繊細さを見事に描き出しています。彼の理想的な少女像なのでしょう。このような、藤田嗣治の猫や女性を描いた作品は、特別高価買取対象作品です。このような晩年の 上手 の作品は、一千万を超える価格で取引される人気の作品です。晩年 に描かれた作品の方には、熟練した深い味わいがあり、 断然、高く評価させて頂けます。売却依頼の際には、是非ご相談ください。当店では、人物画美人画風景画 などいろいろなジャンルの作品を扱っています。祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と買取価格が違ってきますので、お気軽にご相談ください。46.0×33.0cmサイズの、キャンバス に描かれた油絵です。(No.4600)