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片岡球子の富士山のある風景を描いた作品です。  

49.6×64.9cm 紙本 に 彩色 で描かれた、1970年、65才の頃に描かれた 風景画 です。片岡球子は、型破りな構成や大胆な色遣いが特徴的です。特にそのインパクトのある作風のせいで「ゲテモノ」と言われた時期もありましたが、信頼する人たちに励まされ、「美しく描くことが全てじゃない」と自分の志を信じ、粘り強く創作を続けたと言われています。その努力が実り、晩年には高く評価されるようになり、現代日本画壇に大きな足跡を残す 重鎮 となりました。このような独特の 画風 の、晩年 に描かれた富士山をモチーフにした作品はたいへん人気が高く、高価に買取させて頂きます。富士の絵の中でも特に、大胆に描かれた赤い富士山は、非常に人気があり、高価買取対象です。エネルギッシュな色彩で富士を描いた作品の中には、数百万の値段で取引される作品もあります。奈良時代に編纂された万葉集にも富士山を詠んだ歌が収められているように、いつの時代も、富士は日本人から愛されてきました。日本を代表する浮世絵師、歌川広重の「東海道五十三次」にも富士山が多く登場します。歴史上の人物や浮世 絵師 を主題にした、迫力のある作品も多く手掛けた片岡球子らしい作品ですね。形の大胆な デフォルメ、三原色や金泥を使った鮮やかな色調などで、満ち溢れるような生命のエネルギーを描き出しています。芸術家は、何年もの間たいへんな努力を繰り返し、また周りの人に助けてもらいながら、独自の 作風 を築いていきます。昔からよく言われる事ですが、芸術家が育つためには、スポンサー、いわゆる援助する人が必要とも言われます。古い時代 のこうしたスポンサー達は、芸術家を囲い、本人の好きなだけ絵や作品を作らせてきました。売却依頼で、地元で何十年も営業を続ける 老舗 店のお蔵に伺った際には、日本 画壇重鎮 と言われる画家の、若い頃の作品が百枚以上眠っており、数十点まとめてお譲り頂いたことがあります。やはり千年も続いた都には豪気な人物もおり、その方々が、若い芸術家たちの生活を援助しながら育てたものです。このような豪快なスポンサーのおかげで、昔の素晴らしい芸術や美術が残ったとも言えますね。(No.600)