藤田嗣治の少女を描いた作品です。
1939年作、藤田嗣治が53才のときの作品です。37.0×30.0cmサイズで、紙に水彩とインクで描かれています。藤田嗣治は、日本や東洋の絵画に使われる 紙本 や 絹本 の優美な質感を使用して、そこに油絵を描きました。手製のなめらかな キャンバス の上に、細いものを描くときに使用する穂先の極めて細い面相筆と墨で、輪郭線を引き、淡彩を施す独自の 画風 を作り上げました。晩年は、乳白色の色使いの肌が特徴的な女性や猫の作品を多く残しています。この作品も、金髪の少女を描いた彼らしい作品です。ふくよかで、あどけなさが残る少女を、繊細な 線描 で描いております。可愛らしいさの中に、どこか品の良さが感じられる美しい作品ですね。フランスでは最も有名な日本人画家であり、彼の作品は海外でもたいへん人気があります。中でも、晩年の、色彩豊かに猫や女性を描いた作品は評価が高く、一千万を超える価格で取引されるものもあります。この作品も、綺麗に彩色が施された晩年の作品でしたら、倍の価格で取引されるでしょう。晩年 の 上手 の 女性画 は、特別高価買取させて頂けますので、是非ご相談ください。作家の描かれた作品には、いろいろありますが、多くの作家は、30代、40代ではまだ自分独自の 作風 には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年の 全盛期 に描かれた作品の方が、卓越した味わいが出て洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。お気軽にお問い合わせください。（No.560）