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川端龍子の秋の景色を描いた作品です。

紅葉の舞い散る池を悠々と泳ぐ錦鯉がダイナミックに描かれた作品です。さすが川端龍子らしい豪快な味わいがあり、面白い 名品 です。
大正から昭和初期にかけて活躍した川端龍子は、近代日本画の異端者と評され、当時の 画壇 では異質な存在でした。もともと洋画作家を目指していたこともあり、洋画 の影響を受けているのでしょう。写実的に、細密に描かれる 日本画 の世界では、やはり異端な存在でした。鮮やかな色使いや構図、奇抜で豪放、大きな画面の作品が彼の特徴です。中年から晩年にかけてのダイナミックな作品は人気が高く、百万を超える値段で取引される作品もある人気の作家です。このような、鮮やかな色彩で描かれた彼独自の画風の作品は、高値でお譲りさせて頂きます。
写実の作家は、常にスケッチ道具を持ち歩き、いつも目に映るものを スケッチ するなど、研究や研鑽を積み重ね、自身の 作風 を確立さるものです。作家の中には、対象物を研究するために、わざわざ鶏を自宅に飼い、いつもその動作や特徴を研究し続けた作家もおり、その作家は、現在では鶏の絵を描かせれば日本でトップクラスと言われています。実際彼も、幼いときに、鯉のぼりの美しさに魅力を感じ、職人の元に通いつめてその絵を真似し続けたというエピソードがあります。作家のものの買取依頼も多く頂きますが 、やはりこのように努力の末、何年もかかって独自の 画境 に到達した晩年 の作品には味わい深いものが多く、高価に買取させて頂きます。46.5×57.5cmサイズの 絹本 に彩色が施された作品です。(No.60)