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川合玉堂の春の風景を描いた作品です。

川合玉堂は、日本の美しい四季や自然をこよなく愛し、風景画 を数多く描きました。四条派の親しみやすい 作風 と、狩野派の品格を合わせた情緒ある 画風 は高く評価され、近代日本 画壇巨匠 と呼ばれています。この作品も、早春の雪の里山の風景が情緒たっぷりに描かれています。近景の家と遠景の雪山のコントラストも見事で、彼らしい 名品 と言えます。山里の清々しい空気や大自然の中で暮らす人々の生活感が作品から伝わってきて、どこか懐かしい気持ちにさせてくれます。川合玉堂は、人気の作家で、晩年の鵜飼の絵や水車の風景画は高価買取させて頂きます。しかしながら、27.0×24.0cmサイズと、小品になりますので、価格はだいぶ低く取引されます。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高価に買取できます。価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。良い例として、祇園のお茶屋さんに伺った際のお話を紹介します。昔から一見さんお断りの風習があるこの街には、著名な人々、有名な作家が多く訪れます。ある著名な作家さんがお帰りになるときに「今日は持ち合わせがないので」と、襖に簡単な絵を描かれ、「今日の払いはこれにて」と、帰られたそうです。当店地元の祇園街では、このような面白い逸話や粋な作品が残されております。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。 絹本 に彩色で描かれた作品です。(No.60)