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福王寺法林のヒマラヤの名品です。

福王寺法林の晩年の、ヒマラヤを描いた 名品 です。彼方に浮かぶ月の光が、ヒマラヤの峻厳な山脈を照らし出し、荘厳な雰囲気が漂います。さすが名手と思わせる作品です。彼は、はじめ狩野派を学んだのち、院展 の中心作家として活躍しておりましたが、中年以降は、ネパール、ヒマラヤに取材旅行に出かけ、ヒマラヤをモチーフにした作品を描き続けました。このヒマラヤの壮大な自然に取材した、ヒマラヤシリーズが高価買取対象となります。やはり、作家が晩年の頃にライフワークとした作品には力があり、見るものを魅了します。福王寺法林のヒマラヤシリーズも、たいへん人気があり、高価に取引されています。彼は最初は、身近なものをモチーフを描いた 作風 でしたが、中年以降は、ヘリコプターや飛行機による取材を重ね、鳥瞰の視点によるスペクタクルな 風景画 を発表し続けました。努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く画風を確立させて行くのですね。どの作家にも言えることですが、作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、何年もかかって独自の 画境 に到達します。やはり、晩年 の、自身の 画風 を確立させた 全盛期 の作品が、熟練した深い味わいが出てきますので、当然、高価買取対象となります。この作品は、45.5×60.5cmサイズの紙本 に彩色で描かれた作品で、同じヒマラヤシリーズでも、もう少し大きい作品ですと、価格も数段上になります。売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.80)