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前田竹房斎の煎茶道具を紹介します。

二代前田竹房斎の 涼炉 台です。高さ45.3×20.7cmで、貴重な煤竹で作られており、味わいのある 逸品 です。作者は大阪の竹工芸家で、親子二代に渡り受け継がれ、二代目は平成7年に 人間国宝 に認定されました。この作品は昭和48年、50代後半に作られており、ちょうど独自の 作風 を築き始めた頃の作品です。 細い丸ひごを並べて、透かしと内の重ね編みとを効果的に併用した 繊細技法 で力強さが感じられます。このように、多くの作家は30代、40代ではまだ自分独自の作風には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期 の作品(前作)と、自分の作風を築いた 晩年 の作品とでは、買取価格は10倍、20倍と違ってきます。また 古い時代 の煤竹を用いた太い竹で、荒々しく、芸術性のある品物や、竹根を生かした昔の作品、古矢竹、古い斑竹が使用された芸術性のある竹籠は、買取価格が100万円を超えることもあります。売却依頼の際には、古美術やかたにお問合せ下さいませ。(No.10)