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松井康成の得意とする作風の茶碗です。

松井康成の練上手の技法で作られたお 茶碗 を紹介します。高さ18.2cm×幅13.2cmで、高台内に「康」と があります。
松井康成は、練上手の人間国宝で、斬新な現代感覚を練上手に採り入れた第一人者です。多数の磁土の色土を混ぜ合わせ、模様が表に出る様に積み上げた独自の技法を確立し 名品 の数々を残しています。1970年代の「嘯裂」「象裂」などの亀裂文様の練り込み技法から、1980代の絵画的な表現の「堆瓷」などの作品を経て、1990年代には「玻璃光」、「萃瓷練上」などの 技法 で新境地を開きました。萃瓷の萃とは、花などを集めるという意味で、同じ花模様が途切れる事無く連続的に連なっているように表現されています。博物館や美術館に収蔵されている「萃瓷練上陶筥」や「萃瓷練上大壺」などの作品が有名です。花模様の練り上げが美しい作品で、見るものを魅了する 逸品 です。
この作品も、萃瓷練上の技巧で作られた茶碗で、最晩年の作と言っても良い年代に作られた作品でしょう。模様の練上げも美しく彼の 作風 が冴える作品ですね。このような、晩年 に作られた 上手 の作品は、高く評価させて頂きます。作家は努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く境地を確立させて行きます。若年 期の作品よりも、晩年の作品の方が、やはり熟練した深い味わいが出てきますので、断然、高価に買取させて頂けます。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引されています。当店は、約80軒の骨董店が軒を連ねる祇園骨董街の中にあり、お店には1日100名近くのお客様にご来店頂いております。海外からお越しになるお客様も多く、このような素晴らしい 日本独自 の 陶芸 作品は、たいへん人気があります。このように作りの良い作品、昔ながらの 伝統 の 技巧 が生かされた作品、 在銘 の作品は、高価買取させて頂きますので、是非古美術やかたにご連絡ください。(No.25)