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藤田喬平の飾筥の逸品を紹介します。

高さ14.4×横幅27.5cmの手吹飾筥シリーズで最も有名な作品「紅白梅」です。一見、蒔絵 が施された漆芸作品のように思われるガラス工芸の作品です。黒い下地に金箔やプラチナ箔を混ぜ、赤と白の色ガラスを絵具のように操り、豪華絢爛で雅な梅を表現しています。
藤田喬平は、日本のガラス工芸の第一人者です。東京美術学校 を卒業後、ガラス工芸に魅了され制作を始めます。イタリアで学んだ優雅で自由な発想でセンスに磨きがかかり、色ガラスと金箔を混ぜ合わせるという独自の世界観を確立しました。琳派の作品に触発され、日本の伝統の美を、ガラス工芸によって現代に蘇らせることに成功し、ガラス工芸家として初の 文化勲章 を受章しました。
どの作家の作品でも同じことが言えますが、若年期の作品(前作)と、自分の 作風 を築いた 晩年 の作品とでは、買取価格は10倍、20倍と違ってきます。藤田喬平の作品では、晩年全盛期 に作られた飾筥シリーズが高価買取対象で、売却価格が50万円を超えることもありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.150)