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池大雅の素晴らしい掛軸を紹介します。

池大雅は、南画の大成者です。土佐派琳派など日本の伝統的な画法や西洋画を学び、独自の、大らかで飄々とした 作風 を確立させました。その作品は 国宝重要文化財 に数多く指定され、国内外の美術館に収蔵されており、コレクター に根強い人気がある作家です。
この作品は、唐美人を描いた六曲一双の 屏風 のうちのひとつを軸装とした作品です。梅や月などを楽しむ人々や、読書をする人など、中国の唐代の美人の日常の姿を題材としています。自由闊達、軽妙洒脱と称された池大雅らしい描線で、たおやかな美しさが見事に表現されていますね。独自の淡く華やかな色彩が所々に用いられ、艶やかさで、さすがと思わせる 名品 です。彼は、山水花木や神仙図など 南画 らしい作品を多く描きましたので、このような 美人画 はたいへん希少です。
133.5×56.0cmサイズの作品で、紙本 に描かれており、落款 と捺印があります。彼は、旅を好み、各地の風景を見て歩いたと言われています。文人画家として、多くの書に親しみ、まさに「万里の路を行く」人だったそうです。このように努力の末、何年もかかって独自の 画境 に到達するのですね。売却のご相談も多く頂きますが、このような作家の買取では、自らの作風を確立させた 晩年  に描かれた、全盛期 の作品が高価買取対象となります。是非ご相談ください。(No.370)