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奥村土牛の鹿を描いた作品です。


1976年、87才の頃に描かれた作品です。最晩年の作と言っても良い年代に描かれた作品です。彼は、鹿を描くために、何度となく奈良へ足を運び、写生を行いました。毛並みも豊かに描かれ、鹿の表情も愛らしく、日本の美を愛した作者ならではの、深い味わいが感じられます。大和絵の伝統に、洋画 の造形性を加え、独自の大らかで気品のある 作風 を確立した、奥村土牛らしい 名品 です。写実の作家は、常にスケッチ道具を持ち歩き、いつも目に映るものを スケッチ するなど、研究や研鑽を積み重ね、自身の 画風 を確立さるものです。作家の中には、対象物を研究するために、わざわざ鶏を自宅に飼い、いつもその動作や特徴を研究し続けた作家もおり、その作家は、現在では鶏の絵を描かせれば日本でトップクラスと言われています。作家のものでは 、やはりこのように努力の末、何年もかかって独自の境地に到達した晩年 に描かれた作品の方が味わい深いものが多く、高価に取引されます。奥村土牛は、花鳥画人物画風景画 と幅広く、様々な題材を手掛けましたが、どのジャンルの作品も、たいへん人気が高く、現代日本 画壇 の最高峰とされ、高価に取引されています。刷毛で胡粉などを100回とも200回ともいわれる塗り重ね、非常に繊細な色加減で描かれているのが特徴です。清らかで温かみ溢れる 晩年上手 の作品は、たいへん人気があり、百万円台の値段で買取できる作品もあります。また、晩年には富士山を多く描きましたが、彼の富士山の作品も、高価買取対象作品です。晩年の作品には細い 落款 が多く見られます。この作品のように、日本の風景や情景を描き、日本の美しさに対する深い情が表れている作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。53.2×41.2cmサイズの 紙本 に 彩色 で描かれています。(No.1250)

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