上村淳之の花鳥画の名品を紹介します。
この作者の祖母は上村松園、父は上村松篁です。上村淳之は、上村家の美の系譜を受け継ぎ、繊細で可憐な 花鳥画 や 動物画 を得意とします。花鳥画に緊張感のある空間表現を取り入れ、現代日本画の花鳥画の第一人者として知られています。鳥をモチーフとして好み、たくさんの花鳥画の名作を描いています。この作品も、錦織りなす紅葉の木々の間にちょこんと佇む小鳥の姿が可愛らしい作品ですね。色彩もたいへん美しく、まばゆい輝きがあります。小鳥の細部にまで、細密 に研究された見事な 写実 の 技巧 で描かれており、さすが上村淳之と思わせる傑作です。このような、鳥をモチーフにした、彼の作品には コレクター も多く、たいへん人気があります。晩年 の 上手 の作品となりますと、百万を超える価格で取引される作品もあります。彼の、円熟期に描かれた素晴らしい花鳥画は高価に買取させて頂きますので、是非ご相談ください。やはり、晩年の作品には熟練した深い味わいが出てきますので、 逸品 と呼ばれるものが多くなります。作家は自分の描こうとする対象物に情熱を注ぎ、試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の 画境 に到達します。この作家も、畑を耕し、花を育て、多くの鳥を飼い日々 緻密 に観察を繰り返したことで、知られています。努力を重ねて自身の 画風 を確立するのですね。お引き取りさせて頂くご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは買取価格の決定は出来ません。当店では、日本画作家、洋画作家の作品など、数多くの作家の作品を扱っています。祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。45.5×60.5cmサイズの 紙本 に彩色で描かれた作品です。（No.170～250）