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荻須高徳の風景画を紹介します。

このような、一部が破れ、剥がれたポスターが重ねて貼り付けられている広告のある 風景画 は、荻須高徳が得意とした作品です。彼は、美しいパリの風景よりも、このような、街の日常や生活感のある風景を好んで描きました。構築的で重厚な石造りの建物や、リズミカルに立ち並ぶ屋根の煙突、見るものの視線を画面奥へと誘うようにカーブを描いた道を、輪郭を強調するような力強いタッチで描く構図は、彼ならではの 作風 です。世界中の芸術家たちが憧れ集う花の都パリは、世界の美術の中心地です。数多くの日本人画家たちも、この地を訪れ、絵画の 技法 や西洋文化を学び、その成果を日本へ持ち帰り活躍しました。荻須高徳は、そのようなパリ画壇で挑戦しようとした、日本人画家の代表なのです。

この作品は1937年、36才のときに描かれた作品で、渡仏して10年目、この前年にはサロン・ドートンヌの会員となり、作品がフランス政府の買い上げとなるなど、すでにパリの 画壇 での地位を確立したと言える頃の作品です。愛情のある生活者の眼差しで、街が積み重ねた時間と人々の暮らしを情緒豊かに描いています。このような、彼の全盛期に描かれた 上手 の作品は、高価買取対象作品です。このような、パリの街角を描いた作品の中には、一千万を超える価格で取引される作品もあります。写実 の作家は、常にスケッチ道具を持ち歩き、いつも目に映るものを スケッチ するなど、研究や研鑽を積み重ね、自身の 画境 を確立させるものです。彼もよく写生旅行にでかけ、スケッチを繰り返したといいます。

作家は、努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 画風 を確立させて行くものです。若書き の作品よりも、晩年全盛期 に描かれた作品の方が、やはり熟練した深い味わいが出てきますので、断然、高値で売却頂けます。制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と買取価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。60.0×73.0cm、キャンバス に描かれた油絵です。(No.1100)

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