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荻須高徳の得意とする街角の風景を描いた作品です。

荻須高徳は、1927年の秋に初めてフランスへ渡りました。尊敬する佐伯祐三と共に写生旅行に出かけたり、街角の風景をつぶさに観察し、生活感あふれる 風景画細密 に描き続けました。この作品は、1929年、28才のときに描かれた作品です。画家としては、初期の 若書き の作品となりますが、憧れの地で描くことの喜びや、若者らしい情熱が溢れ出ており、初期にしか見られない、輝きのある作品となっています。生涯のテーマとなる、街角のそこに生活する人々の息遣いがある風景を魅力的に描いています。この時期のフランスには、このような修理店が街中にたくさんあったのでしょうか。自動車修理店を正面から描き、薄汚れた壁の雰囲気、貼り付けられたポスターや看板の色使い、配置のバランスなどは、彼ならではの味わいです。奥行きをうかがわせるぼんやりとした暗がりや、入り口に立つ人物などからは、往来の人々の息遣いや、修理する作業の音、辺りに漂うオイルの匂いまでもが感じられそうです。

彼は、観光客が訪れるようなおしゃれなカフェやお店ではなく、近所の人達が普段の生活で利用するような、どこにでもある商店や施設を題材としました。このように街の息遣いや、何気ない日常を切り取り、旅人としてではなくパリで生活する者として街を見つめた眼差しが表れています。のちに、パリの人々から「日本生まれのパリ人」までに称された、彼ならではの眼差しです。

このような、荻須高徳の 作風 が冴える上手の作品は高価買取させて頂きますので、是非ご相談ください。世界的にも高い評価を得ている画家で、このような、フランスの街角を描いた 上手 の作品は、一千万を超える価格で取引されています。制作年代や題材、出来栄えにより、買取価格は一桁違う場合もあります。売却のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。60.5×73.3cm、キャンバス に描かれた油絵です。(No.1800)

 

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