買取実績 buy

蒔絵の香合や煎茶道具の茶道具売却依頼を地方のお客様より頂き、宅配でお譲り頂きました。

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先に品物を紹介させて頂きます。石川県の山中塗作家、田中 修(昭和27年~)の作品です。材質は木地に 漆塗 が施されており、螺鈿を用いた 蒔絵 で丁寧に描かれております。一見シンプルですが、蓋裏にも曳舟の 図柄 が描かれており、胴回りは竹皮塗の 技法 が施され、昔の 職人技 の中に現代作家の粋なデザインの 香合 です。採光の加減で白く光っておりますが、未使用品に近い、非常に綺麗な作品です。

田中 修は昭和27年に石川県山中町に生まれます。昭和48年に中村孝也蒔絵工房にて 師事 修業し、昭和53年には創作工房を創業しました。

今回香合を買取させて頂きましたので、香合の種類について少し説明させて頂きます。香合にはいろいろな種類がありますが、大きく和物と 唐物 (からもの)に分けられます。中国茶を好まれるお客様にも人気で、最近では中国や大陸で出来た唐物の 茶道具骨董品 が人気があります。そして日本では用法上、炉用は練香(ねりこう)を用いるため 陶磁器 が、風炉用は香木を用いるため木地、漆器 が、また炉・風炉兼用は貝、金属、象牙(ぞうげ)などがそれぞれ使われます。ですが、中国茶を好まれるお客様は、そういう作法には関係なく唐物を好み使われているようです。