饅頭根付や、仏画、日本画、浮世絵、版画などを売却いただきました。
この地方では有名な美術品の愛好家で、愛知県の骨董古美術のコレクターの間では殆どの人々に知られております。また、この地方にはシルクロードを渡りアジア圏に運び込まれた海外のお品物や、交易でアジアから持ち込まれた素晴らしい作品や逸品が、現在も保存状態良く残されている作品が多くあります。日本は大陸ではないので、民族の間での大きな戦いもなく、多くの文化遺産が残っています。それらの作品には、日本独自の伝統技術や職人技が生かされた素晴らしい古美術工芸品があります。一緒にお買取りさせて頂いた洋画も珍しい珍品で、浮世絵、版画も上手の古美術工芸品で、高価な価格でお譲り頂きました。日本画も晩年の著名な作家の作品で共箱が付いていました。またこの作品はセイウチの牙で出来ており、江戸後期ぐらいの時代です。簡単な図柄ですが、空白が生かされた日本人の昔の職人技が冴える逸品です。最近では、骨董品買取で、根付や印籠をついでにお譲りいただきますが、ついでの品物の方が人気があり高価な作品があります。
鑑定書がある作家の作品の場合、一般的に作家の鑑定は一ヶ所しか無く、他の誰が鑑定しようと信用されません。よくお宝鑑定団で価格を発表されますが、あの価格や鑑定は何の信頼もありません。例えば、横山大観は大観記念館が発行する鑑定書のみが信頼ある鑑定です、また東京美術俱楽部で行っている鑑定会が発行する鑑定書も信頼ある鑑定です。個々の骨董店や、博物館の学芸員が本物と鑑定しても、その人の見方を述べられただけで鑑定書の代わりにはなりません。