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十二代中村宗哲のシンプルな黒棗を紹介します。

十二代中村宗哲の中棗です。利休形と言われる、初代宗哲が千利休の好みを表現した中棗で、高さ6.6×幅6.8cmです。高台 内には釘彫で「哲」と が入っております。中村家は江戸時代から続く京都の塗師で、千家十職 の一人として 香合 などの漆芸作品を制作し、代々 茶道具名品 を数多く残しています。
中村宗哲の作品では、八代が人気があるようですが、このような蒔絵のない黒塗のシンプルな作品は人気が無く、買取価格は安くなります。華やかな蒔絵や螺鈿細工が施された 上手 の作品であれば、買取価格は2倍以上高くなるでしょう。どの作家の作品でも同じことが言えますが、長期間かかり 細密 丁寧に制作された作品は、短時間で作られた簡単な作品よりも高価に売却頂けます。また作家本人の特徴が出ていない 若年 期の作品(前作)と、独自の 作風 が確立した 晩年 の作品では、価格は10倍、20倍と違ってきます。そして各お 家元 宗匠の好みの作品や 書付 の付いた作品は高く評価されます。一度、古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.23)