十一代中村宗哲の莨盆を紹介します。
高さ5.7×幅30.3cmの黒塗莨盆です。中村宗哲は江戸時代から400年続く塗師で、千家十職 の 一人として精巧な 茶道具 の 名品 を数多く残しています。その中でも十一代宗哲は戦中戦後の多難な時期に活躍し、文化功労者 に選ばれています。
売却のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や材質、作品の種類や出来栄えにより、10倍、20倍と価格が違ってきます。中村宗哲の場合も同じで、このような蒔絵のない黒塗のシンプルな莨盆よりも 花鳥画 や面白い 図柄 が描かれ、螺鈿細工などが施された華やかな 香合 や 棗 の方が人気があり、高価に買取させて頂けます。長期間かかり 細密 丁寧に制作された作品は、短時間で作られた簡単な作品よりも高く評価されるのは当然のことです。また各お 家元 宗匠の好みの作品やこの品物のように 書付 の付いた作品はより高く買取できます。古美術やかたでは、お譲り頂いたお客様に、納得頂くことを第一と考えております。お客様よりお譲り頂いた品物は、価格を表示して、当店で店頭販売いたしております。また同時に、ホームページにも、価格を表示して販売いたしております。（No.15）