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五代 三浦竹泉の染付竹絵手桶水指です。

三浦竹泉は、名工と呼ばれています。13歳の時に京焼の名手でもあった 高橋道八師事陶芸家 を目指しながら修行を続け、1883年、29歳のときに 独立をし、五条坂に 窯元 を構えました。西洋に伝わる 伝統 的な色彩を、日本の磁器に応用する 技法 を考案し、京焼の新しい世界を切り開き、高い評価を得ています。染付 から 祥瑞吹墨赤絵色絵金襴手交趾、三嶋など数多くの 技巧 を駆使して、素晴らしい抹茶の道具、急須や茶碗などの 煎茶道具 などを残しています。この作品は、五代 三浦竹泉の染付竹絵手桶水指です。高さ26.4cm×幅24.3cmの 水指し で、高台 内に「竹泉」 があります。五代は、京焼の歴史研究に力を入れており、新しい陶芸のため日々尽力している注目すべき著名な作家です。各代とも、このような細かな 絵付 や色合いが素晴らしい作品、また 晩年 に造られた 逸品 が高価買取対象です。
陶芸作品は火の中をくぐって出来上がります。窯を開けて、初めて品物の良し悪しが決まるものです。同じ模様の作品でも、仕上がり状態により、価格は2倍、3倍と変わります。その査定には審美眼が必要となります。品物の真贋を問うことを「鑑定」といいます。品物の値段を決めることではありません。真贋を問う力は、身に付けるのに数十年かかってもなお奥が深く難しい、というのが現実です。我々古美術骨董店業界では、鑑定士という資格は無く、数十年かかり長年の経験と信用を得てはじめて査定や鑑定ができるようになります。業界内で 真贋 を問う場合、簡単な言葉ですが、「ゴリっとしている」とか「すっきりしている」とか簡単な言葉でしか表現できないものです。しかしながら、そのたった一言に数十年の重みがあるのです。買取のご相談は、信頼と実績のある祇園の骨董店、古美術やかたにご依頼ください。(No.17)