買取実績 buy

金重陶陽の作品を紹介します。

 

金重陶陽の、高さ14.0cm×幅28.1cmの手鉢で、底部に「ト」と があります。金重陶陽は 備前焼 の窯元で、代々陶匠を営む家庭に生まれ、父、金重楳陽に就いて、幼い頃より細工の 技法 を学びました。その後、桃山時代の 古備前 について研究を重ね、桃山の茶陶に学び、茶陶の美を追求しました。素晴らしい 名品 の数々を残しています。備前焼の陶工として初めて人間国宝となりました。備前焼は 釉薬 を一切使わずによって堅く締められた赤みの強い味わいや、窯変 によって生み出される 火襷、桟切、胡麻などの模様が表れます。その味わいが、備前焼の大きな見どころとなります。

日本の陶芸は、日本の 伝統文化茶の湯 と共に育まれ、発展してきましたと言ってもよいでしょう。床に飾る 掛軸花入 れ、水指し茶碗 といったものから、茶の湯の食事に用いられる 懐石道具 など様々なお道具が作られてきました。この作品も、そのようなお茶の席で使われる道具です。備前焼らしい落ち着いた雰囲気の作品です。このような彼の 作風 が冴える作品は高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。水指しや花入、徳利などの作品が多く見られます。桃山風 古備前 に劣らない風格を備えている作品は、たいへん評価が高く、人気があります。特に 晩年全盛期 に作られた 上手 の作品は、高価に買取させて頂きます。

陶芸作品は、窯で火をくぐり完成される作品です。その色や形を探るのに何千回と窯に火を入れ、陶片を焼きます。 の周辺では多くの陶片が残され、作家が熱心に研究した跡が残る窯も多くあります。試行錯誤を繰り返し、たくさんの失敗を重ね、努力の末に、名品が生まれてくるのですね。やはり、自身の納得の行く境地を確立させた 晩年 の作品には、熟練した深い味わいがあります。ご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、10倍、20倍と買取価格が違う場合がありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.64)

 

金重陶陽売却の詳しい説明はこちら