この作品は加藤唐九郎の所蔵作品で、このような作品では買取価格も五百万円を超える作品も多くありますが、加藤唐九郎は人気があり、一般的な作品でも買取価格が数百万円の作品も多くあります。
加藤唐九郎は昭和を代表する陶芸家で、伝統的陶芸の技術を研究し再現に努め、桃山陶の第一人者となりました。昭和27年、織部焼で無形文化財保持者（人間国宝）となるも、昭和35年、永仁の壺事件で批判を受け、公職を辞職します。永仁の壺事件とは、鎌倉時代末期の年号である「永仁」の文字が入っている 壺 が発見され、1960年に 重要文化財 に指定されましたが、実は加藤唐九郎が作った偽物だったことが明らかとなり、大騒ぎとなりました。しかし、加藤唐九郎の人気は益々上がり、桃山時代の黄瀬戸・織部・志野の写しは高価買取対象です。特に御茶碗や酒器の盃・ぐい吞みで、出来の良い逸品や出品作品は高価買取させて頂きます。
短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。一般的には、若年の作品より、晩年になり、全盛期の独自の境地を築いた作品が人気で、高価買取対象です。作家の作品は、その時の時代や流行、また新しい作家に人気が移ったりで、価格が大きく変動します。
古美術やかたでは相場価格に関係無く、加藤唐九郎の作品の入荷をお待ちのお客様も多くおられます。