山梨県都留市は、豊かな緑と清らかな水の溢れる自然に恵まれた 城下町 の面影を残す地方都市です。山梨県都留市は、神奈川に隣接おり、中心地へ通勤通学される方も多くおられるベットタウンで、大学などもあり活気がある街です。温かみのある独自のタッチでパリの情景をえがいた、洋画 家の増田誠も都留市出身です。山梨県にはこのほか、日本画家の大河内夜江や、 篆刻家の高芙蓉なども輩出しております。篆刻家の高芙蓉は池大雅、円山応挙、韓天寿などとも親交があり、詩文書画や、篆刻を得意としました。大河内夜江は、菊池契月に師事し、富岡鉄斎や青木木米、浦上玉堂らとも親交が深く、帝展 や 文展 でも多数 受賞 しています。地元には 愛好家 の方もおられ、大河内夜江の 山水画 や 花鳥画 を拝見させて頂き、その際、近世書画 の 文人画 や浮世絵をお譲り頂きました。歴史の古い地域で、様々な地方とも街道を使って 交易 があり、都心部の文化もいろいろ見られ、お問い合わせが楽しみな地域です。また、山梨県では小笠原流の煎茶文化があり、城下町のこの地域でも煎茶が盛んです。白泥の 涼炉 や 黄楊木 の煎茶盆、緋銅の水注など、いろいろな煎茶のお道具をお譲り頂いたこともあります。最近では、お抹茶の道具より、煎茶道具 の方がアジアのお客様に人気があります。代々続く古いお宅で、先代が 金工品 のコレクターの方から、彫金細工 が施された銀製品の 小箱 や 象嵌細工 が施された 香炉 など数々の 金工作品 をお譲り頂きました。