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北大路魯山人の得意とする椿鉢を紹介します。

 

北大路魯山人の、素晴らしい逸品を紹介します。高さ19.7cm×幅35.8cmの大鉢です。高台内に「魯山人」と があります。北大路魯山人は、陶芸漆芸、書、篆刻、絵画、料理など様々な分野で才能を発揮しました。美の探求者とも言われ、研ぎ澄まされた審美眼はどの分野でも高く評価されています。30代の頃に美術骨董の「大雅堂芸術店」や「星岡茶寮」を開設し、料理と器の理想的な調和を求めて 独学 で作陶を始めます。40代の頃には北鎌倉に を築窯し、その後は作陶に専念し、織部、備前、色絵染付 など、多彩で闊達自在な作風の 名品 を生み出しました。

この作品は、1938年の作品ですので、彼が、作陶に専念したのちの、55才のときに作られた作品です。 このような、色絵椿鉢は、彼の代表作の一つとして最も有名で、様々な大きさで制作されており、当店地元の国立近代美術館をはじめ各地の美術館にも収蔵されています。鮮やかな赤、黄、緑、青の上絵具と白泥を用いて、椿の花を全体に描き出した彼の代表作です。大胆な筆致と簡略化された造形には、絵画にも秀でていた彼ならではの見事な味わいがあります。彼は国内外の優れた古陶磁に心酔し、それらを理想の造形としました。椿の 図柄 は、江戸時代の名工尾形乾山の椿の意匠を手本としたと言われています。椿の華やかさとみずみずしさを見事に表現しており、発色も大変美しい作品ですね。また、薄作りの焼き上がりもたいへん見事で、彼の秀逸した 技巧 が感じられます。細密 丁寧に作られた傑作で、芸術の粋、天衣無縫な趣きのある 逸品 です。

彼は、陶芸作家の中ではトップクラスの買取価格を誇る作家です。晩年全盛期 に作られた 上手 の作品は、一千万を超える価格で取引される作品もあります。作家は試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。晩年の、自身の 作風 を確立させた円熟期の作品には、熟練した深い味わいがあり、高価買取させて頂けます。売却依頼の際には、祇園の骨董街で長年培われてきた実績がある古美術やかたにご相談頂ければと思います。(No.2000)

 

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