買取実績 buy

寺内萬治郎の裸婦です。64×53センチのキャンバスに油彩で描かれています。 東京美術俱楽部の鑑定証が付いております。 この作品は売却済みで、当時の買取価格は50万円前後でしょう。

寺内萬治郎は大阪生まれで、近代洋画の 巨匠黒田清輝に師事し、明治後期から昭和前期にかけて、主に官展で活躍しました。裸婦画を最も得意としており、“日本の裸婦”を追求している為、西洋画 のものとは異なる小麦色の肌で描かれているのが特徴です。日本の風土に即した独自の 作風 で、女性をモチーフとした作品を多く描きました。小麦色のモデルの肌合いの「裸婦の寺内」として知られ、ひたすら時代性を意識した人物表現を追求した洋画家です。
幻想的なタッチと艶めいた褐色や風合いで、重厚で品位のある作品は高価に買取させて頂きます。

短時間で簡単制作された作品と、時間をかけた力作、またデザインや種類、得意とする作風により買取価格は変わってきます。
一般的には、若年の作品より、晩年になり、全盛期の独自の境地を築いた作品が人気で、高価買取対象です。
作家の作品は、その時の時代や流行、また新しい作家に人気が移ったりで、価格が大きく変動します。(No.62)

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