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杉山寧の味わい深い名品です。


杉山寧の 作風 は、日本画技法 を用いながらも日本画という枠を完全に取払い、独自の世界観を導きだしているのが特徴です。岩絵具を用いた厚塗りの質感で、明快なコントラストを背景に、絵画の中の対象物をくっきり際立たせる 幻想的 な作品が高く評価されています。この作品も、抽象 的に描かれた岩場や流れる水を背景に、悠々と飛ぶ鳥が、色彩豊かに描かれており、まさに、彼が得意とした 花鳥画 です。従来の日本画の花鳥画には見られない彼独自のスタイルの作品で、このような杉山寧の作品は高価に取引されております。また、この作品は麻布に彩色で描かれた作品です。この作家は中期以降、日本画で通常用いられる和紙や絹ではなく、洋画 で使う キャンバス(麻布)を使用したことも特徴的です。15.4×15.0cmと小品になります。同じ作家の作品でも、簡単に描かれた書画や小さい作品と、何日、何ヶ月もかけて描かれた大きなサイズの力作とでは、大きな作品の方が、断然高価に買取できます。価格が10倍、20倍と違ってくるのは当然のことかと思います。良い例として、祇園のお茶屋さんに買取に伺った際の話を紹介します。昔から一見さんお断りの風習がある祇園街には、著名な人々、有名な作家が多く訪れます。ある 著名 な作家さんがお帰りになるときに「今日は持ち合わせがないので」と、襖に簡単な水墨画を描かれ、「今日の払いはこれにて」と、帰られたそうです。当店地元の祇園街では、このような面白い逸話や粋な作品が残されております。作家の作品と一口に言ってもいろいろあるものです。制作年代や題材、出来栄えにより、価格は違いますので、お気軽にご相談ください。(No.250)

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