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山崎朝雲の彫刻作品を紹介します。

山崎朝雲は、米原雲海と共に「高村光雲 門下の双璧」と称され、戦前から戦後の日本の彫刻界の中心的役割を果たした 重鎮 です。伝統的な木彫表現を甦らせ、近代彫刻へと発展させることに尽力しました。この作品は、1927年、彼が60才のときに作られた 木彫り の作品です。高さ45.2cmで、背面下部に  があります。中国の宋時代の詩人である林和靖を表現した 木彫り の作品です。林和靖は、その超俗的な生き方が後世の人々の共感を呼び、文人画の画題として好まれるようになりました。緻密 な刀運びにより、長い髭を蓄えた精悍な顔立ちの 人物像 が 写実的 に表現されています。ゆったりとした衣服の質量感、寄り添う鶴の姿を巧みに表現しているところに、西洋彫刻の研究の成果が表れています。歴史上の人物を、語り継がれたイメージをもとに、生き生きと表現しているところに、彼の卓越した才能が感じられます。人物の風格と像全体の美しさが際立つ名作ですね。

このような、彼の晩年に作られた 上手 の作品は、高く評価させて頂きますので、是非ご相談ください。山崎朝雲の場合は、ブロンズ像 や銀製などの型物の 金工作品 よりも、このような、細密 に彫られた造形力や芸術的センスの高い木彫作品が高価買取対象です。やはり、晩年に全盛期に作られた作品が、最も高値で売却頂ける作品になります。この作品も素晴らしい作品ですが、もう少し晩年に作られた作品の中には、この作品に比べて、2倍、3倍の価格で取引される作品もあります。作家は努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く境地を確立させて行きます。作家の作品には、いろいろありますが、30代、40代ではまだ自分独自の境地には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。その査定には確かな知識と経験が必要となります。彫刻作品の真贋を問う場合や、時代を見るのは数十年の経験が必要です。当店は、祇園の骨董街で長年培われてきた実績があります。売却のご相談は、古美術やかたにご依頼ください。(No.135)

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