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藤本能道の得意とするカワセミの作品です。


人間国宝、藤本能道の作品を紹介します。高さ27.5cm×幅16.2cmで、高台内に「能」と  があります。
藤本能道は、絵画を思わせるような優れた作品を次々と発表しました。晩年期の幽玄な味わいのある 写実 的な作品は高い評価を受けています。色絵 の世界に独自の描画方法を確立し、新しい可能性を切り開いた、陶芸界の第一人者です。色絵磁器は普通、輪郭線を描いて 絵付 する箇所を小分けにし、色が混ざらないように塗っていきますが、彼は、焼成して最終的に色が美しく溶けて混ざるところを予想し絵付を行いました。また、釉薬も青み掛かった「草白釉」、雪のような白さの「雪白釉」、赤み掛かった「梅白釉」など独自の 釉薬 を生み出しました。この作品は、「雪白釉」で、雪のように真っ白な背景に、翡翠色の美しいカワセミが描かれています。カワセミは、彼の描いた題材の中でも最も評価が高く、人気がある 図柄 です。彼が最も好んだモチーフで、ライフワークとして描き続けました。彼の作品を代表する図柄と言えるでしょう。この作品も、絵画のような繊細な色調と柔らかな質感が美しい 花瓶 です。このような、彼の 晩年上手 の作品は高価買取させて頂きます。特に、65才過ぎてからの晩年の作品で、白磁の部分を生かしつつ、多くの色を使った美しい 全盛期 の作品はたいへん人気が高く、高く評価させて頂きます。

どの作家にも言えることですが、作家は試行錯誤を繰り返し、何年もかかって独自の境地に到達します。作家の作品には、いろいろありますが、晩年の、自身の 作風 を確立させた円熟期の作品には、熟練した深い味わいがあり、高価に取引させて頂けます。売却依頼のご相談で、よく作家名での価格のお問合せがありますが、作家の名前だけでは価格の決定は出来ません。同じ作家の作品でも、制作年代や題材、出来栄えにより、買取価格が一桁違う場合もありますので、一度ご相談頂ければと思います。(No.195)

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