販売商品 product

品番:X-1671

価格:売却済

青貝 香合

簡単に作られた螺鈿細工の逸品ですが、優雅な作品です。
長年の年月を経てきた味わい深い 香合 です。
螺鈿細工で長年使用されてきた作品ですが、保存状態も良く、共箱 ではありませんが箱が付いております。
螺鈿細工は漆芸品の一種ですが、技法が難しく、このような作品でも 伝承 された技法が使われております。

螺鈿 の技法を説明させて頂きます。
主に 漆器 や帯などの 伝統 工芸に用いられる装飾技法のひとつで、貝殻の内側、虹色光沢を持った部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の 彫刻 された表面に嵌め込む技法で、螺は貝、鈿は散りばめることを意味して、そのような方法で工芸品が作られました。
使用される貝は、夜光貝や白蝶貝、また黒蝶貝や青貝、そしてアワビ、アコヤガイなどが使われます。
奈良時代に唐から輸入され、平安時代には、漆芸の装飾技法として 蒔絵 との併用が流行しました。
鎌倉時代になると鞍の装飾として好まれ、室町時代になると中国の螺鈿細工の素晴らしい技術も導入されました。
安土桃山時代にはヨーロッパとの貿易によって急成長して、ヨーロッパでは一つのステータス・シンボルとなり、非常に人気がありました。
日本ではこの頃の輸出用の漆器は南蛮漆器と呼ばれています。
江戸時代になっても螺鈿は引き続き人気がありましたが、幕府の鎖国により螺鈿職人は日本向けの商品に集中しました。
現在の螺鈿細工の基礎は、このようにして築かれました。

買取実績 PURCHASE RECORD

老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。

煎茶道具や抹茶道具の茶道具持ち込み買取を頂き、綺麗な香合をお譲り頂きました。

写真44枚あります。くわしくはこちら この作品は、江戸時代から明治時代頃に作られた香合一対です。材質は木製で、丁寧な蒔絵が施され、内側や底部にも 梨地 が施されており、香合 としては 上手 の逸品で買取しました。鴛鴦の香合一対で、当時ならではの 高蒔絵 のような 技法 や 伝承 された色々な蒔絵の技法が使われており、人件費が高騰した現在ではなかなか見られない、丁寧に時間をかけて作られた漆芸作品で買取させて頂きました。内側や底部には丁寧に 梨地 が施され、さすが昔の 職人技 が素晴らしい 逸品 で、上品さの中に躍動感や迫力、水鳥の愛らしさも見られ、優雅で 細密 な作品は当時でも高価な 茶道具 です。長年の時代を経てきた風格が見られる立派な合わせ箱で、所蔵者の蔵番が付いております。ご覧のように、採光の加減で白く光っておりますが、大切に伝承されてきた逸品で未使用品のような品物です。このような大切に伝承されてきた昔の品々は世界のお客様に絶大な人気があります。 香合について説明をさせて頂きます。 香を入れる蓋付きの器で 茶器 のなかではもっとも小器ながら、きわめて多くの 愛玩 (あいがん)的資質を備え、古来茶人たちに珍重されてきました。香合は炉用、風炉 (ふろ)用のほか、炉・風炉兼用があり、材質も 陶磁器 をはじめ 漆器、木地、貝、金属、竹のほかに、自然の果実を加工したものなど実に多岐にわたります。