買取実績 buy

骨董品売却依頼の四国の高知県のお客様を掛軸専門の骨董店より紹介して頂き、漆芸作品をお譲り頂きました。

売却例の説明
写真が36枚あります。くわしくはこちら
横幅最大約 17.2cm 縦幅約 20cm 高さ約 17cm

同じ骨董品屋さんですが 掛軸日本画 が専門なので当店にに紹介して頂いたお客様です。このようなケースは良くあり、当店では長年営業しており、骨董品茶道具 を販売や買取しておりますが、やはり専門分野もあり、このように同じ骨董店でも紹介して頂く事もよくあります。また、気の合う考え方やお店の方針が同じで、仲良くお付き合いさせて頂くお店が多く有ります。このお客様は高知県のお客様ですが、写真をお送り頂き、面白い品物なので高価買取させて頂きました。

漆芸家の鈴木雅也(三代 鈴木表朔、昭和7年~平成25年)の作品です。鈴木雅也は、最近注目を集める現代アートの作家で、このような新素材による斬新な視覚効果をねらった漆造形が高く評価され、海外でも人気がある漆芸作家です。異なる素材の特性を活かした非常に珍しい漆芸作品で、凹凸をつけた透明なアクリル樹脂の胎に不透明な漆を塗り重ねて作られています。大胆にデザイン化された面白い箱で、紫陽花の花びらには、螺鈿細工が施されており、採光の加減で輝きます。写真 13のように内側に銀箔が貼られており、蓋を閉じると光や色が複雑に屈折して、見る角度によって千差万別の面白さが生じます。

この作品は 研出蒔絵 ではありませんが、このような漆芸の 技法 を駆使して作られた 逸品 で、研ぎ出し蒔絵についての説明をさせて頂きます。研ぎ出し蒔絵は漆と 蒔絵 の面が均一になっているために、表面を強く傷つけたり、意識的に削らない限り金粉が取れません。平安時代に大きく発展し完成した技法で、漆を上塗りして塗りを完成させる前の段階の器に対して、平蒔絵の要領で蒔絵を施します。蒔絵が乾いた後に最終の上塗りをします。塗込みと呼ばれる工程で、絵や文様を含んだ器面全体に黒呂色漆を塗り重ねることが、平蒔絵との最も大きな相違です。研ぎ出し蒔絵は平蒔絵のような直接の光り方をせず、落ち着いた光を放つので、最後の研ぎの工程により、金粉をどれだけ美しく出せるかが技術の差です。

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