茶道具宅配買取依頼で煎茶道具や抹茶道具をお譲り頂きました。
売却済
写真3枚掲載、クリックしてご覧下さい。
品番:D-42
価格:¥1,500,000-
香炉 直径約 10.6cm 火屋を含む高さ約 7cm
火屋 直径約 6.2cm 高さ約 2.5cm
時代は、江戸時代に作られた香炉で、重みと風格のある 名品 です。
香炉に書かれている銀象嵌の文字は「悠然見南山」で、「悠然見南山」(ゆうぜんとしてなんざんをみる)とは、東晋の詩人・陶淵明の詩「飲酒二十首 其五」の一節で、「東の垣根のそばで菊を採り、悠然とした気持ちで南の山を眺める」という意味です。
この句は、世俗のわずらわしさから離れ、自然の中で悠々自適に暮らす心境を表しており、煩悩や妄想のない穏やかな精神状態を指します。
字のごとく、晩年の境地を示しており、作品もこの句のように菊型の香炉で、周りには菊の花や葉が金地に味わい深く表現され、力強さや存在感があり、また日本ならではの優雅さが漂い、数寄者 が最後にたどり着く境地のような落ち着いた名品です。
長年の歳月を経てきた重みを感じさせる香炉で、今では見られない江戸時代の味わいのある 職人技 が冴える名品です。
写真をご覧のように、香炉 の底部から一輪の菊の枝が花や葉と共に伸びやかに描かれております。
古い時代から日本に伝承された江戸時代ならではの図柄や技巧が素晴らしい蒔絵で描かれており、現在の作家では見られない、存在感や迫力のある名品です。
火屋は純銀で出来ており、「悠然見南山」のように菊型の丁寧な彫金細工が施されております。
採光の加減で白く光っておりますが、写真をご覧のように、傷んでいる所も無く、 保存状態 の良い品物です。
老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。