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上り

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上り( あがり )

陶器の焼き上がりの事。

陶芸の魅力のひとつ。
微妙な色合いや色目など、釉薬のかけ具合や本焼きの時の微妙な温度などで変わってくるものなので、焼いてみるまで仕上がりがわからない、そんな意外性を楽しむ。

古陶器の素地の断面を見ると、同じ素地であるにもかかわらず、断面色が異なっている場合がある。
昔の坑窯では、焼成終了とともに焚き口・煙突口を泥で密閉した場合もあったようだ。
つまり、冷却還元焼成という状況になった場合も少なからずあったに違いないと推測する。
現代の焼成のように、キチンと酸化焼成・還元焼成という区分けは難しい。
薪をくべると超還元焼成状態になり温度が上がらず、しばらくして焚き口を開けると酸化により温度が急上昇する、そんな還元と酸化状況が極端に交互して焼成がなされたと思われる。
そして冷却条件も加味されるので、昔の焼成方法は、実に複雑であったと言わざるを得ない。
今でも、登り窯や坑窯を好んで使う陶芸家がいるのは、単に灰かむりを期待しただけでなく、そんな複雑な焼成条件が醸し出す微妙な古の色触を愛でた感覚に因るものであるのだろう。

酸化焼成
窯内に酸素を十分に取り込んで、徐々に温度を上げ青白い炎で焼きます。
還元焼成
窯内の空気の流れを遮断して、不完全燃焼の状態で焼きます。
赤黒い炎で一酸化炭素を発生し、黒い煙が出ることも。
燃料の種類や供給のタイミングが難しいため、高度な技術が必要。

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