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岡部嶺男の作品を紹介します。

 

高さ26.2cm×幅16.9cmの作品です。岡部嶺男は、灰釉 を用いた織部焼志野、黄瀬戸、伊賀焼信楽焼粉引 などに名品の多くを残しています。46才の頃には、中国の古陶磁の研究の末、「粉青瓷」や「翠青瓷」など、「嶺男青瓷」と称される独特かつ多彩な釉調の青瓷作品を完成させました。51才の頃に自身の を築いた後には、それまで誰も作り出すことが出来なかった二重貫入による「窯変米色瓷」を生み出しました。彼にしか出せない独特の釉調や釉色の青瓷釉をまとう作品は、国内外問わず、たいへん人気があります。

この作品も、綺麗な釉調で、深い味わいがあります。貫入 も複雑にたいへん美しく入っており、さすがと思わせる 景色 があります。しかしながら、岡部嶺男の作品では、底の方がそろばん型に張り出し、溝状の段が施された胴があり、外側に開くような口縁部の作品が最も高く評価させて頂ける作品となります。また、表面に現れた貫入と釉中で止まった貫入からなる二重貫入が入っていることも、大きな特徴です。晩年の格調高い青瓷作品になりますと、この作品に比べて、2倍、3倍の買取価格が付く作品もあります。

作家は努力を重ね、試行錯誤を繰り返して、自身の納得の行く 作風 を確立させて行きます。作家の作品には、いろいろありますが、30代、40代ではまだ自分独自の境地には至らず、60代になってやっと作れるようになると言います。若年 期の作品より、晩年 の作品の方が、洗練された作品となり、買取価格も数段上となります。中でも、亡くなられる一年前、二年前の最晩年の作品は、最も高価に取引される作品となります。制作年代や題材、出来栄えなどにより、価格が違ってきます。お気軽にお問い合わせください。(N0.380)

 

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