茶道具宅配買取依頼で煎茶道具や抹茶道具をお譲り頂きました。
売却済
写真3枚掲載、クリックしてご覧下さい。
品番:D-59
価格:¥850,000-
長さ(髭から尻尾まで)約 75.5cm 縦幅(髭含む足を閉じた状態)約 17cm 高さ最大約 22.3cm
材質は木製です。
このような自在置物は、日本の金属工芸の一分野で、金工作品 の中でも外国人に一番人気があり、本物の生き物のように金具が連結して作られており、自在に動く仕掛けです。
江戸時代に明珍派の甲冑師たちがはじめた金工細工の 自在 置物 は、すべて鉄で作られており本物そっくりに実際に動かせる優れた芸術品で人気があります。
しかし、この海老は極めて珍しい作品で、木製の自在置物です。
胴や足などの関節の部分を本物通りに自由自在に動かすことが出来、そのための複雑な仕組みが施されている自在置物です。
接合部分は嵌め込む仕組みになっており、生き物の足や手が、本物の生き物のように自由自在に動くように作られております。
制作する生き物の動きによって割れたり欠けたりしないよう、高い技術が必要です。
写真30 のように「作者名、大正六、七十七翁」と彫られておりますが、残念ながら作者についてはよく分かりません。
日本では明治時代に帯刀禁止令が出され、刀や 刀装具 が作れなくなった細工職人はいろいろ工夫を凝らし、現在のような 古美術工芸品 が作られました。
また、江戸時代より明治時代に変わった日本は産業も無く外貨獲得の方法が無い時に、これらの作品がヨーロッパの万国博覧会で爆発的に人気が出て、美術工芸品の輸出で外貨を獲得できました。
明治時代は国策でも 美術工芸品 の輸出を奨励し、大正時代にかけて、このような特に優れた芸術品が生まれました。
この自在置物も、上記のような時代につくられた貴重な名品です。
当時ならではの逸品で、 伝承 された巧みな 職人技 の 技法 が際立つ 逸品 です。
正確で 緻密 な細工が丁寧に施されており、また作品も大きく、華やかさや躍動感が際立つ 名品 です。
長年の時代を経てきた木味も素晴らしく、重みのある優雅な風格が見られる名品です。
現在ではなかなか見られない当時ならではの作品で、海外のお客様には非常に人気があります。
長年使われてきた痕がありますが、写真をご覧のように非常に 保存状態 の良い品物です。
このような素晴らしい昔の古美術 骨董品、買取りさせて頂きます。
老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。