赤珊瑚のカラーグレード

赤珊瑚のカラーグレード

珊瑚には血赤珊瑚や白珊瑚、赤珊瑚など様々な種類の珊瑚があります。珊瑚は、昔から非常に価値が高い宝石として、重宝されてきました。加工して 贋作 を作ることも可能で、素人目には価値を判断しにくく、本当の価値を知るのは難しい宝石ですが、珊瑚を見分けるポイントの一つに‘‘ 色 ’’があります。赤、白、桃、黒と、単純に色味によって見分ける事ができますが、血赤珊瑚赤珊瑚となると見分けるためにはもう少し詳しく知る必要があります。赤珊瑚と血赤珊瑚の見分け方はカラーグレードによって見分けるという事になり、血赤珊瑚と赤珊瑚は‘‘ 赤の色味ランク ’’によって種別されます。

赤珊瑚のカラーグレードは、色味・色ムラ・ヒ・フ・白濁・キズ などの点を、5段階で評価し、Sが最上級で、S>A>B>C>Dの順にランク分けされ、一般的に血赤珊瑚は5~4までのカラーのものです。
【S】傷や色ムラがなく、光沢面での欠点が肉眼では確認できないもの
【A】わずかな傷や、色ムラ等の欠点があるものの、肉眼では容易に確認できないもの
【B】傷や色ムラなどの欠点が、肉眼で確認できるもの
【C】クラックが、やや目立つもの。傷や色ムラが肉眼で確認できるもの
【D】クラックや色ムラ、傷等の欠点が明らかに目立つもの

赤珊瑚のカラーグレードを決める要素は色味・カラー、色ムラ、くぼみ・傷 の主に3つです。

●色味・カラー
宝石珊瑚の色幅は広く、暗い赤色から淡いピンク色まで多岐に渡り、その中でも、最高級品と称される 珊瑚 は、血赤珊瑚と呼ばれるもので、赤黒い、血のような色味をしています。特に、高知県、土佐湾などの近海で採れる血赤珊瑚は、世界的に大変希少で、最高級品です。

●色ムラ
珊瑚はフや色ムラがなく、単一な色調のものほど美しく価値が高いです。白濁があったりマーブル模様のような珊瑚は高値が付きづらい傾向にあります。フとは、日本産の赤珊瑚に見られる、白い斑点や模様のことで、日本産の赤珊瑚にしかなく、地中海産の赤珊瑚にはありません。このことから、フは日本産の赤珊瑚の証とも言われ、地中海産の赤珊瑚との識別の目安にもされます。色ムラがないほど珊瑚は美しいと評されるため、フのない日本産の血赤珊瑚は最高級品と評されるのです。

●くぼみ・傷
天然珊瑚は、自然界で作り出されるもののため、表面には僅かな傷や、凹みがあります。この傷穴や、くぼみ、凹みなどがなく、艶やかなものほど価値が高いです。海の中で、倒れた珊瑚は時間の経過と共に、色があせ、穴が開き、風化していきますが、このような珊瑚のことを‘‘ 虫食い珊瑚 ’’と言います。反対に、海の中で生きていた珊瑚のことを‘‘ 生木 ’’と言い、虫食い珊瑚は生木の珊瑚に比べると価値は低くなります。また、珊瑚は、深海底から引き上げて採取する際、水圧の差で、採取時にヒビが入ってしまうことがあり、これをクラックといい、ヒと評価されています。

珊瑚は、古い時代 から 世界の様々な地で愛されて来た 装飾品 です。また、地中海産の珊瑚は、7~8世紀頃の中国との貿易によりもたらされ、シルクロードを経て、中国から日本へ運ばれてきました。ペルシア 地方は胡とは呼ばれましたので、古くは胡渡珊瑚、のちには 古渡り 珊瑚とも書かれるようになり、珍重されました。中国との 交易 の際に、翡翠などの 玉 や 玉器 と一緒に中国美術唐物として、北前船 や貿易船に運ばれた 珊瑚 が多いようです。日本には和装文化がありますので、櫛や、 簪 、緒締め などの中には、 珊瑚 を使った物も多くあり、 日本古来 の 伝統技術 や 職人技 が生かされた 逸品 も多く残されています。普段使いの 工芸品 も多く残されています。中でも 血赤珊瑚は、品質の良い 骨董品 で、海外の方にもたいへん人気で高価に取引される品物です。

 

 

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