大阪の羽曳野市のお客様より骨董品出張買取依頼を頂き、刀装具の鍔や小柄を数点お譲り頂きました。山荘や空間が昔の職人技の彫金細工や象嵌細工で表現された鍔で紹介します。
売却例の説明
写真33枚あります。くわしくはこちら
材質は 赤銅 で、時代は江戸時代の 鍔 です。表側には細かい象嵌細工や彫金細工の山荘の図柄で、赤銅の地肌にも霧のような 緻密 な象嵌細工や彫金細工が施され、それぞれの 技法 が一体化された上品で優雅な情景を醸し出している鍔で買取ました。裏面にも同じような情景の 図柄 が施されており買取しました。さすが江戸時代の作品で、山荘や空間が昔の 職人技 の 彫金細工 と象嵌細工で味わい深く表現され、江戸時代ならではの 逸品 です。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のように 保存状態 の良い鍔です。このような 古い時代 の刀装具の鍔は高価です。
刀装具について、
刀剣や装具品は日本古来から有り、独自の刀剣が確立されていくに従い、鍔も重要な刀装部具として発展してきました。その種類は多様で、鍔の形状には丸形や障泥形、また木瓜形、そして拳形や角形、等々色々な種類があります。ひとくくりには出来ず、詳しく見れば、鍔の奥深い世界を垣間見ることが出来ます。材質は鉄・銅・金・銀、真鍮もしくはそれらの合金や、複数の素材を組み合わせたものが使われました。赤坂・龍図を得意とした越前記内派や政随などの金工師を輩出した奈良派、また武州伊藤等々全国各地で多種多様な鐔が作られた。現在では、独立した美術工芸品としての価値も高く、多くの金工愛好家や日本刀愛好家に愛され蒐集されています。