古い時代の立物

古い時代の立物

眉庇や鉢に立てることで、甲冑の(兜)を装飾すると共に、着用者の威厳を示して存在感を誇示する物の総称である。
このように 装飾品 として使われ、 日本独自 のの 美術工芸品 として 伝承 され、素晴らしい 名品 や 珍品 も残し 日本古来 の 工芸品 として現在にも素晴らしい伝世品があります。
デザインは動物、植物や器物などをモチーフにした立物や、信仰に根ざして日や月を象った立物がありました。
鉄、銅、金、銀、真鍮、木材、竹、獣の角、牙、皮革など、材料も様々です。
立物は、立てる位置によって前立、頭立、脇立、後立に分かれています。
これらは自己顕示のためや、戦場における味方同士の目印としても用いられました。
このように日本独自の 文化遺産 である 鎧兜 には、 伝統技術 が駆使され、甲冑 の 骨董品 や 美術品 に無くてはならない 工芸品 です。

(1)鍬形
兜の正面を飾る一双の角状の立物を鍬形と呼び、その原形は 古い時代 の鍬にあるといわれています。
各時代によって鉄鍬形・長鍬形・大鍬形・尾長大鍬形・木葉鍬形・三鍬形と呼ばれるものが流行しました。
●鉄鍬形
雲龍文や獅噛文の象嵌細工を施し、鍬形台と一体に作られた鉄製の鍬形を鉄鍬形と呼び、鍬形に大きな権威を持たせ、平安時代から鎌倉時代に用いられました。
長野県清水寺に 重要文化財 の雲龍文象嵌鉄鍬形があります。
●長鍬形
細長い鍬形を長鍬形と呼び、鎌倉後期に流行し、これ以降は鍬形と鍬形台が分かれるようになりました。
奈良県春日大社に 国宝 の紅糸威梅金物大鎧の兜の鍬形があります。
●大鍬形
幅の広い鍬形を大鍬形と呼び、南北朝期に流行し、笠ジコロとの調和から生じたといわれています。
青森県櫛引八幡宮に国宝の赤糸威菊金物大鎧の兜の鍬形があります。
●尾長大鍬形
八双の先端を外側に細く長く延ばした大鍬形を尾長大鍬形と呼び、南北朝期の祭礼に用いられたといわれています。
神社仏閣 である群馬県貫前神社、高知県幡八幡宮には 伝世品 の 逸品 が伝承されています。
●木葉鍬形
全体を木葉に似せて作られた鍬形を木葉鍬形と呼び、室町後期に一部で用いられました。
島根県佐太神社に重要文化財の色々威腹巻の兜の鍬形があります。
●三鍬形
中央に剣を立て、左右の鍬形とあわせて三鍬形と呼び、室町期に流行し、当初は祓立に剣を立てました。
後に祓立が仏具の三鈷のかたちへと変化します。
鹿児島県鹿児島神宮に重要文化財の色々威胴丸の兜の鍬形があります。
これらは日本独自の 仏教美術 や伝承された文化遺産で、日本古来から伝承された日本の文化や思想を反映して作られています。

(2)鍬形台
鍬形を支える土台となる 金工細工 の金物を鍬形台と呼び、多くの場合鍍金・鍍銀が施されています。
無地のものもありますが、各種図案の 象嵌細工 ・彫金細工が施されているものが多い。
(3)当世兜の立物
安土桃山期以降の兜は、多種多彩で、金工作品や 木工 品、また大小様々な立物が用いられています。
これらは掲げる場所によって前立・脇立・頭立・後立と呼ばれています。
これらのなかには著名な作家の伝世品や面白い 民芸品 の 珍品 、また 金工家 の昔の 職人技 が冴える 名品 や逸品が残されています。
中央の額部分に付いているものを前立、側面に付いているものを脇立、後頭部に付いているものを後立といいます。

愛知県徳川美術館にある徳川家康の大水牛、宮城県仙台市博物館にある伊達政宗の大半月、
山形県上杉神社にある上杉景勝の大日輪などが有名で、遺されています。
所用者の宗教や、哲学、思想などを反映したものといわれている。
兜に取り付けて相手を威嚇したり、自分の威厳を象徴する他にも、目印としての意味もありました。

 

 

 

 

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