象嵌細工

古い時代の象嵌細工

象は‘‘かたどる’’、嵌は‘‘はめる’’と言う意味です。元となる素材に異なる素材を嵌める技法のことです。象嵌は1200年以上の 伝統 を持つ最も古い 工芸品 のひとつで、古くから世界の国々において武器や宗教的な道具として用いられてきました。その技法は奈良時代にシルクロードを経て、仏教とともに日本に 伝来 しました。古いものでは四天王寺の七星剣をはじめ、 正倉院宝物 のなかの刀身の 装飾品 や、奈良の薬師寺本尊の文様などに施されています。日本国内に現存する最古の象嵌製品は 神道美術 の石上神宮の神宝・七支刀などです。

象嵌には、金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等があります。金属の素材に金や銀などを嵌め込む象嵌は金工象嵌といいます。金工象嵌は、シリアのダマスカスで生まれ、シルクロード経由で飛鳥時代に日本に伝わりました。金工象嵌には、布目象嵌・糸象嵌・ 平象嵌 ・高肉象嵌 ・切嵌象嵌など、さまざまな技法があります。 古い時代 には、金工細工の技術も未熟で彫金細工や象嵌細工、 打ち込み や 打ち出し の出来る 金工師 も少なく、  緻密 な 金工作品 も無く、金工品 と言っても簡単な装飾が施されているだけのものでした。時代を経て、伝統技術が工夫され、新たな 技法 も開発され、いろいろな象嵌細工や金工細工が生まれました。近年では黒四分一 や 四分一 、白四分一、 透かし彫り 等々いろいろな技法が開発されていきます。また、文様の打ち出しなどを装飾品として細工されたものもありました。このように少しずつ 日本独自 の金工細工の技術も磨かれ、名品とまではいきませんが、素晴らしい装飾が施された 逸品 が少しずつ作られるようになりました。

江戸時代には京都などに優れた職人が多数生まれ、日本刀の拵えや甲冑、鏡、根付、文箱、重箱などに腕を振るいました。素材としては金属だけではなく、彩色した木材や骨片、貝殻、陶磁器 なども用いられています。象嵌として有名なものに螺鈿がありますが、螺鈿とは薄く削った貝殻を嵌め込む技法で、螺は貝のことで、鈿は象嵌のことです。また、様々な色調の木材をはめあわせて絵の板を作り、それをカンナで薄く削り、和紙に貼り付けたものは、 いわゆる 寄木細工 の技法のひとつで、木象嵌と呼ばれています。

現存する金工作品の多くは、長年に渡って技法が 伝承 され、 彫金技法や 彫金細工 などが工夫され、 象嵌細工 、金工細工が施された逸品 、 名品 、 珍品 が伝えられてきました。日本独自の 伝統技術 は  独学 で自分なりの 作風 や技法を盛込み、工芸品や 伝世品 を作り上げてきました。

 

 

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日本一、歴史ある京都祇園骨董街にあります。

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京都祇園骨董街の中でも当店は、歴史的保全地区に指定されています。
約80軒の古美術骨董商が軒を連ねる、
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京都祇園で小売販売している老舗骨董店だからこそ高価買取出来るのです。

世界各国から1日100名近くのお客様がご来店頂いております。
店頭には買取商品を常時2000点以上展示販売しており、愛好家やコレクターの方が品物の入荷をお待ちです。

買取依頼のお客様に納得して頂くことを第一と考えております。

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是非、ご来店頂くか、ホームページをご覧下さい。
京都祇園で昭和56年に開業、長年の信頼と実績があります。

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販売商品 PRODUCT

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買取実績 PURCHASE RECORD

老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。

蒔絵の香炉を骨董品持ち込み買取依頼でお譲り頂きました。

写真35枚あります。くわしくはこちら 時代は、江戸時代に作られた香炉で、重みと風格のある 名品 で買取ました。香炉 に書かれている銀象嵌の文字は「悠然見南山」で、「悠然見南山」(ゆうぜんとしてなんざんをみる)とは、東晋の詩人・陶淵明の詩「飲酒二十首 其五」の一節で、「東の垣根のそばで菊を採り、悠然とした気持ちで南の山を眺める」という意味です。この句は、世俗のわずらわしさから離れ、自然の中で悠々自適に暮らす心境を表しており、煩悩や妄想のない穏やかな精神状態を指します。字のごとく、晩年の 境地 を示しており、作品もこの句のように菊型の香炉で、周りには菊の花や葉が金地に味わい深く表現され、力強さや存在感があり、また日本ならではの優雅さが漂い、数寄者 が最後にたどり着く境地のような落ち着いた名品です。長年の歳月を経てきた重みを感じさせる香炉で、今では見られない江戸時代の味わいのある 職人技 が冴える 名品で高価買取させて頂きました。写真をご覧のように、香炉の底部から一輪の菊の枝が花や葉と共に伸びやかに描かれております。古い時代 から日本に 伝承 された江戸時代ならではの 図柄 や 技巧 が素晴らしい蒔絵で描かれており、現在の作家では見られない、存在感や迫力のある名品です。火屋は純銀で出来ており、「悠然見南山」のように菊型の丁寧な彫金細工が施されております。採光の加減で白く光っておりますが、写真をご覧のように、傷んでいる所も無く、 保存状態 の良い 骨董品 です。 高価な香炉なので香道について話します。 聞香とは、文字どおり、香炉から香りを聞くという意味合いで、嗅ぐのとは異なり、心を傾けて香りを聞く、心の中でその香りをゆっくり味わうという本格的なお香です。室町時代に確立した香道で、香木の香りを深く味わうには最適な方法です。香りを聞き分けて当てる"組香"で、伽羅・沈香など高級香木の香りも楽しめます。また六国の香りを聞き比べるのも、奥深く楽しいかもしれませんね。聞香には専用の道具も必要で、香炉 の持ち方や香の聞き方、作法はお香屋さんでお尋ねください。

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京都市東山区大和大路通新門前上ル西之町197番地