日本の珊瑚

日本の珊瑚

骨董品 としての 珊瑚 作品にはいろいろなものがあります。ひとつには、シルクロードを経て、中国から日本へ運ばれてきた古渡り珊瑚と呼ばれるもので、中国との 交易 の際に、 玉 や 玉器 と一緒に唐物として、北前船 や貿易船に運ばれてきました。また、日本産の良質な珊瑚を素材とした作られた 装飾品 などがあります。金や銀に次ぐ宝石として珊瑚の歴史は古く、大切にされてきました。現在では、ワシントン条約が2008年に施行され、珊瑚はたいへん貴重な宝石として高価に取引させています。

珊瑚の中でも最高級品と称される珊瑚は血赤珊瑚と呼ばれるものです。血赤珊瑚は、日本の珊瑚で、近海の小笠原列島や五島列島、奄美、沖縄、宮古島周辺で採取されます。特に高知県の土佐湾で採れる血赤珊瑚は、通称オックスブラッドと呼ばれ世界で一番希少価値の高い最高の赤珊瑚です。日本は世界的な珊瑚の産出国として知られていますが、日本における本格的な珊瑚の採集は、明治初期になってからです。1871年高知県の室戸沖で始まりました。日本近海では品質の良い赤珊瑚、桃珊瑚、白珊瑚がとれ、しかも地中海産よりも大きなものが多かったため、世界的な注目を集めるようになりました。1882年にはロンドン市場に日本産珊瑚が出回るようになり、イタリアのバイヤーが珊瑚の買い付けのために日本を訪れるようにもなりました。高知県は世界でも有名な珊瑚産出地となり、珊瑚は真珠と並んで日本の特産品となりました。

日本の 皇族 の  遺跡 からは素晴らしい宝石の 逸品 や玉器と共に、珊瑚も発掘されることがあります。現存する日本最古の珊瑚は、正倉院宝物 に保管されている礼服御冠残欠で、珊瑚のビーズが使われております。このことから、少なくとも8世紀には日本に珊瑚が伝わっていたことが分かります。しかしながら、当時の日本では、少なくとも 工芸品 に使用できるような品質の貴重な珊瑚はとれませんでした。珊瑚はすべて輸入品であり、それゆえに高価で皇室貴族のような身分の者しか手に入れることができなかったため、 平安時代 から安土桃山時代までの間、珊瑚が使用された品はほとんど残されていません。珊瑚製品が増え始めるのは、江戸時代に入ってからで、徳川将軍家や大名に始まり、次第に町民の間にも広まっていきました。国宝 の初音の調度の 蒔絵 硯箱 は、徳川家光の娘である千代姫が、尾張徳川家に嫁ぐときに持参した嫁入り道具ですが、これには珊瑚が使用されています。この頃から、珊瑚は、 べっ甲 や 象牙 などとともに、櫛や、簪、笄、帯留め、根付など、庶民の間でも普及するようになり、生活に即した 装飾品 が作られました。しかしながら、江戸時代でもまだ珊瑚は輸入品でした。地中海産の古渡り珊瑚は均一の赤色が特徴のベニサンゴが中心で、桃珊瑚白色珊瑚はまれで、そのため、この頃までの珊瑚製品は、ほぼすべて赤色になっています。

日本の珊瑚製品が普及し始めた江戸時代中期後期の珊瑚品には様々なものがあります。日本には、仏教文化や和装の文化、茶の湯 の文化など、日本独自の文化があります。仏教美術 や 神道美術に使用された珊瑚の作品や、着物や髪結いの際に使用した作品など、優れた 逸品、名品 が残されています。明治期になると、日本の珊瑚製品は、輸入品としての需要も高まり、日本の珊瑚製品は世界に認められていきました。江戸時代には 彫刻 などの加工の 技術 も発展し、日本独自 の珊瑚製品が作られるようになり、輸出されました。また漆や象牙の上に象牙や螺鈿、珊瑚、翡翠などの宝石を嵌め込む芝山蒔絵印籠や小さな 屏風 などが万国博覧会で展示され、世界中の コレクター から注目を浴びました。

 

 

古美術やかたの店内写真

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日本一、歴史ある京都祇園骨董街にあります。

京都は千年も続いた都です。
京都祇園骨董街の中でも当店は、歴史的保全地区に指定されています。
約80軒の古美術骨董商が軒を連ねる、
日本でもトップの祇園骨董街にある老舗の骨董店です。

京都祇園で小売販売している老舗骨董店だからこそ高価買取出来るのです。

世界各国から1日100名近くのお客様がご来店頂いております。
店頭には買取商品を常時2000点以上展示販売しており、愛好家やコレクターの方が品物の入荷をお待ちです。

買取依頼のお客様に納得して頂くことを第一と考えております。

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是非、ご来店頂くか、ホームページをご覧下さい。
京都祇園で昭和56年に開業、長年の信頼と実績があります。

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買取実績 PURCHASE RECORD

老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。

寄せ集めの鎧兜ですが骨董品売却依頼を頂き、出張してお譲り頂きました。

写真が4枚あります。くわしくはこちら この 鎧兜 は、江戸時代から明治時代初期頃に作られた 逸品 です。胴丸や腹巻も寄せ集めで、買い求められた時から使用されていた部品ではないと思われますが買取しました。長年時代を経てきた味わいがあり、それぞれの部品は 保存状態 の良い逸品ですが寄せ集めで価格的には安い品物ですが買取しました。採光の加減で白く光っておりますが、ご覧のような 逸品 です。この作品は販売はしていませんがこのような鎧兜は日本の大切な骨董品なので参考に紹介します。 鎧兜の説明を少ししますと、甲冑(鎧兜)とは、甲(鎧:よろい)及び冑(兜:かぶと)のことで、胴体部分を守る鎧と、頭部を守る兜からなる防具です。江戸時代に入り、天下泰平の世の中になると、甲冑(鎧兜)は、武士の威風を示すための道具になります。実戦での使用がなくなったことで、甲冑(鎧兜)には様々な装飾が施されるように。そして、幕末から明治維新の時期においては、武器の進化に追いついていくことができなかった日本式甲冑は、防具としての役割を終えました。このような日本の 金工作品 の歴史を辿る品物なので紹介しました。

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