花月菴流

花月菴流

江戸時代末期に田中鶴翁によって起こされた煎茶道の流派です。当初の名称は清風流であったが、後に現在の名称に改定。煎茶道流派としては小川流と並んで最も古い流派であり、宗匠茶の代表格とされています。当代 家元 は田中香坡。

花月菴流の流祖・田中鶴翁は天明2年、大坂の造酒屋の子として生まれる。
幼名を亀之助と言い、16歳で 家督 相続し、字を新右衛門と改める。
家業の酒造に大切な水質の研究から煎茶に深い関心を抱くようになり、聞中禅師について学問と茶道を修めた。家業の傍ら趣味を広げ、萬福寺との縁もあったことから煎茶に興味を持つようになる。 やがて、屋敷内に茶亭・花月菴を作り、庭に陸羽、廬同、売茶翁の石像を祀るなど文人趣味に沈溺、その傾倒ぶりが公家や武家にも知られるほどとなり、天保9年、時の左大臣一条家当主から煎茶家元の染筆・紫の巻を下賜された。

この流派はこの煎茶家元の揮毫をもらった天保9年を流派発祥の年とします。 その後も諸芸の鍛錬に務め、 最晩年に花月菴鶴翁と 号 し、 門人 の育成に務め、稽古場及び 弟子 達を清風社中と称した。 鶴翁の精神は代々受け継がれ、今日に至る。煎茶道では最も古い流派のため、その後独立した弟子が作った分流も多く、黄檗花月流、習軒流、松風清社、煎茶道学会、風韵社流など多数にのぼる。 点前 は江戸時代の雰囲気を残したかなり古風な物である。

煎茶は中国から 伝来 しました。最初の頃は、中国美術唐物と言われる道具をそのまま使用していました。その後、日本でも煎茶の風習が花開き、日本独自 の道具も作られるようになりました。
中国から伝わった文化ですが、 花鳥風月 を愛でる日本人の気質にあい、 伝統文化 として見事に定着しました。日本の伝統技術である 象嵌細工 を施した金工作品などは 愛好家 に人気があります。 この他にも青磁の 香炉 や蒔絵が施された 香合 など、日本独自の技法を駆使した優れた煎茶道具も多く作られました。

煎茶道具は種類も多く、同じ道具でも宗派によって異なった呼び方をされることも度々あります。また同じ道具でも、流派によっては、使う場合と使わない場合があったりもします。特定の流派だけで使用される道具もあります。煎茶道で使用される主な道具には以下のようなものがあります。急須茶碗 、茶托、湯冷まし、 涼炉 もしくは瓶掛、茶壺、 茶入 、灰炉、火炉、如意 。建水、ボーフラ・湯罐、茶合 、水注など様々なものがあります。

 

 

 

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買取実績 PURCHASE RECORD

老舗骨董店の当店ならでは1000点以上の買取実績を写真入りでご覧ください。

蒔絵の香炉を骨董品持ち込み買取依頼でお譲り頂きました。

写真35枚あります。くわしくはこちら 時代は、江戸時代に作られた香炉で、重みと風格のある 名品 で買取ました。香炉 に書かれている銀象嵌の文字は「悠然見南山」で、「悠然見南山」(ゆうぜんとしてなんざんをみる)とは、東晋の詩人・陶淵明の詩「飲酒二十首 其五」の一節で、「東の垣根のそばで菊を採り、悠然とした気持ちで南の山を眺める」という意味です。この句は、世俗のわずらわしさから離れ、自然の中で悠々自適に暮らす心境を表しており、煩悩や妄想のない穏やかな精神状態を指します。字のごとく、晩年の 境地 を示しており、作品もこの句のように菊型の香炉で、周りには菊の花や葉が金地に味わい深く表現され、力強さや存在感があり、また日本ならではの優雅さが漂い、数寄者 が最後にたどり着く境地のような落ち着いた名品です。長年の歳月を経てきた重みを感じさせる香炉で、今では見られない江戸時代の味わいのある 職人技 が冴える 名品で高価買取させて頂きました。写真をご覧のように、香炉の底部から一輪の菊の枝が花や葉と共に伸びやかに描かれております。古い時代 から日本に 伝承 された江戸時代ならではの 図柄 や 技巧 が素晴らしい蒔絵で描かれており、現在の作家では見られない、存在感や迫力のある名品です。火屋は純銀で出来ており、「悠然見南山」のように菊型の丁寧な彫金細工が施されております。採光の加減で白く光っておりますが、写真をご覧のように、傷んでいる所も無く、 保存状態 の良い 骨董品 です。 高価な香炉なので香道について話します。 聞香とは、文字どおり、香炉から香りを聞くという意味合いで、嗅ぐのとは異なり、心を傾けて香りを聞く、心の中でその香りをゆっくり味わうという本格的なお香です。室町時代に確立した香道で、香木の香りを深く味わうには最適な方法です。香りを聞き分けて当てる"組香"で、伽羅・沈香など高級香木の香りも楽しめます。また六国の香りを聞き比べるのも、奥深く楽しいかもしれませんね。聞香には専用の道具も必要で、香炉 の持ち方や香の聞き方、作法はお香屋さんでお尋ねください。

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